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クンストハウス・ウィーン
ウィーン,オーストリア
 ウィーン3区、Untere Weisgerber-str.13
http://www.hundertwasser.at
緑豊かなクンストハウス・ウィーン

 ドイツ語圏における「芸術の首都」ウィーンについては特に説明の必要はなかろう。最近は美術史美術館の道路を隔てた向かいに、モダンアートやコンテンポラリーの作品を主に展示する複数の美術館からなるミュージアム・クォーター(MQ)が完成し、多くの美術ファンを集めている。エゴン・シーレ作品を数多く展示するレオポルド美術館やウィーン・アクショニズムのビデオ作品など近現代の嗜虐的な芸術作品を展示するMUMOK(ルートヴィッヒ財団近代美術館:Museum Moderner Kunst Stiftung Ludwig)―その嗜虐性ゆえに日本ではあまり大きく紹介されることがない―は、このミュージアム・クォーター内にある。

 クンストハウス・ウィーンは、ウィーン・ミッテ駅から北東に5分ほど歩いた、ドナウ運河の手前あたりにある。フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーが外装、内装を手がけた建物で、原色や金銀のモザイクタイルを使い、曲線を多用して、さらに自然の緑をふんだんにあしらった、いわゆるナイーヴ建築ともいうべきものである。2分ほど南東に歩いたところにはフンデルトヴァッサーが設計した公営住宅もあり、こちらには実際に住民が暮らしている。
 クンストハウス・ウィーンではフンデルトヴァッサーの作品を常設するとともに、彼の嗜好にあったアウトサイダー・アートやナイーヴ・アート、その影響を強く受けた作品を企画展示している。例えば2001年秋には、ナイーヴ・アートの専門美術館シャルロット・ザンダー美術館(ドイツのシュトットゥガルト近郊ボニーグハイムにあるが、現地で一般開示しているかどうかは不明)の作品展示を行っている。また、2002年秋には、プリミティヴ芸術やナイーヴアートの影響が強い1968年創設の「ウィーン・リアリティ派」6名の展示会を開いている。そのうちの一人、フランツ・リンゲル(1940−)は、ゾンネンシュターンの影響を強く受けた画風で知られ、デュビュッフェに招かれてパリに滞在したこともある。
 
フンデルトヴァッサーの作品で心を癒したあと、緑が豊富で黄色いカボチャが随所に配されたカフェで紅茶を飲めば、とても心の安らぐひとときとなろう。
 フンデルトヴァッサーの建築にもっとよく知りたい方は、以下の書籍をお求めください。
 『フンデルトヴァッサー建築―自然と調和する人間味あふれる建築をめざして』 タッシェン・ジャパン著
  『フンデルトヴァッサー クンストハウスウィーン』

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