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ルイ・ステー (Louis Soutter)
マルジュ(瑞) 1871年生 ― バレーグ(瑞) 1942年没
身振りをする6人

 ル・コルビュジエのいとこにあたるルイ・ステーはローザンヌで工学、ジュネーヴで建築学、ブリュッセルでバイオリン、パリなどで絵を学んだ。
 1897年にアメリカ人の音楽家と結婚。98年にコロラド大学の美術部門ディレクターに選ばれ渡米。
 しかし、1902年から情緒障害と憂鬱症の兆候があらわれ、心身の健康状態は次第に悪化。仕事を失うとともに結婚生活も破綻した。
 1904年にスイスに帰国した後、06年に精神病院に入院。1年間の治療を経てジュネーヴに移り、音楽家としての生活をはじめる。しかし、それも長続きせず、たびたび奇行をくりかえしたことで15年には裁判所の監視下に置かれ、22年に再び施設に入院。翌年退院するが、やがてバレーグの保護施設に監禁される。
 バレーグの施設内でペンや鉛筆をにぎった彼は、エキゾチックな風景や建造物、宗教的な題材などのドローイングを次々に制作する。ル・コルビュジエは1930年に彼を見舞った際にそれらを発見し、36年には最初の個展を実現させるため方々に働きかけ、同年『ミノトール』にステーに関する論文を書いた。
 ステーは1937年に視力の一部を失った後、自分の指にインクをつけて紙に直接描く手法を用いはじめる。
 1942年、ステーは生涯に約1600点の作品を残して逝去した。

 参考文献 : 『パラレル・ヴィジョン 20世紀美術とアウトサイダーアート』


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