サヴァ・セクリッチ (Sava Sekulic)
ビリサニ(クロアチア)1902年生 ― クロアチア 1989

 特に精神科に入院経験があるわけでも霊媒だったわけでもない、セルフトート(独学)系の芸術家。ただし、その画風は実にアール・ブリュットめいており、フォークロア風の幻想を帯びた独創的なものである。

 【略歴】
 1902年、セルビア人の貧しい農家に生まれた彼は、小さい頃から自然に囲まれた生活をおくり、土地に伝わる豊かな民間伝承の影響もあって感受性豊かな少年に育つ。
 10歳のとき父親と死別。母親の再婚後は妹とともに叔父夫婦にあずけられる。14歳で兵役につき、第1次大戦のオーストリア・ハンガリー戦線で右目を失明。16歳で除隊となり、故郷に戻ると、そこはイタリアの占領下にあった。セクリッチは住所を転々としながら工場労働者、レンガ職人として働くかたわら、独学で読み書きをおぼえ、28歳のころから詩作や絵の制作をはじめる。60歳で年金生活に入ってからは、詩と絵画に打ち込む余生を送った。1989年1月26日、87歳で亡くなる。

参考文献:『アウトサイダーアート』

 

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