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カール・ブレンデル (Karl Brendel) 別名:カール・ゲンツェル
ミュルハウゼン(独) 1871生 ― アイケルボルン(独) 1925没


ハイデルベルクのプリンツホルン・コレクションにて撮影

 ハンス・プリンツホルン『精神病者の芸術性』は、精神分裂症の芸術家を10人紹介しているが、カール・ブレンデル(彼だけが唯一彫刻家)については大量の図版とともに35枚も費やしている。私としてはアフリカの黒人彫刻の模倣のようでそれほど趣味ではないが、プリミティヴで表現主義的だったところがプリンツホルンの趣味にあったのだろう。なお、胴体がなく頭の下にすぐ脚がのびる肖像は子供がよく描く肖像に共通してあらわれる表徴である。(「おたまじゃくし」というらしい) 彼の場合さらにペニスや小さな別の脚がのびているのが特徴。 (↑写真)

【略歴】
 1871年チューリンゲン地方の街ミュルハウゼンで、船の荷役の息子として生まれる。他に3人の男子、4人の女子がいた。両親は70歳まで健康に生き、神経性の疾患は他の家族に見られない。
 14歳で学校を卒業後、レンガ積みを習い様々な場所で働いた。1892年以降、彼は不法行為をしばしば繰り返し12回にもわたって、障害、売春斡旋l、器物破損、公務執行妨害などで訴えられた。1895年、3人の子連れと結婚。この結婚で彼自身の子供が二人生まれた。結婚はうまくいったようだが、1902年ブレンデルが投獄された際に破局を迎える。
 1906年に幻聴や幻覚など精神病の兆候がはじまり、アイケルボルンの保護施設に収容される。入院して5年目の1912年ころパンを口の中で噛んで柔らかくして人形を作っていたが、これを見た精神科医に彫刻するための木片を与えられてからは木彫制作を開始する。胴体のない、アフリカの呪術人形のような木彫人像、男女両性具有の木彫などを好んでつくった。 

  参考文献:ARTISTRY OF THE MENTALLY ILL 1995 REPRINT,Hans Prinzhorn

 

  

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